設備とサービスの変遷

予約システム

シネマコンプレックスの場合、定員制をとっているため、見たい映画が完売して見られないと言うリスクが利用客にある。
そのため、インターネット普及以前はワーナー・マイカルの一部などいくつかのシネマコンプレックスで電話予約が行われていた。
しかし、映画館側の運用が煩雑で、需要が高い繁忙期に対応しきれない問題があった。このため、1997年頃までに電話予約は廃止された。
代わって2002年にヴァージンシネマズがインターネットチケット販売システムVitを導入したのを皮切りに、インターネットでの販売が主流になった。

座席指定

ワーナー・マイカルやAMCエンターテインメントは座席指定を行わない定員入替制を採用していた。
また、一部を指定席にし一般料金より高めの料金設定をする劇場も見られた。しかし、1996年11月にUCIジャパンが開館したOTSU7シネマは全席指定制を採用。その為、1998年9月26日公開の『プライベート・ライアン』からワーナー・マイカルは全席指定制を部分採用する形に切り替えた。
これ以降、シネマコンプレックスでは全席指定制が主流になっていった。
さらに、1999年4月23日に開館したヴァージンシネマズトリアス久山はプレミアスクリーンとして座席幅を広くし、サイドテーブルのシートを採用した高付加価値のスクリーンを設置した。
これにより単なる全席指定制では差別化が図れなくなり、各社とも特徴のあるサービスを行うようになった。

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