日本の映画賞①

世界的に映画賞といえば「アカデミー賞」や世界三大映画祭「ヴェネツィア国際映画祭」「カンヌ国際映画祭」「ベルリン国際映画祭」などが有名ですが、日本にも古くから映画賞があります。
ここでは現在20種類以上のある映画賞のなかから歴史のある映画賞や映画祭を紹介したいと思います。

◆日本アカデミー賞

「日本アカデミー賞」は本家アメリカのアカデミー賞の運営方法にならって行われている映画賞で、第一回目は1978年に開催され、授賞式の様子は日本テレビで毎年放映されています。
日本でも最も有名な映画賞であり、作品賞や主演男優賞、主演女優賞などの【正賞】と新人俳優賞などの【その他の賞】を含む16部門の賞があります。
選考基準も「対象期間中、東京地区に於いて有料で初公開された40分以上の劇場用 劇映画及びアニメーション作品」「劇場公開を目的に製作された新作で、東京地区の同一劇場で1日3回、かつ2週間以上映画館のみで連続して上映された作品」など厳しい基準が設けられています。

◆ブルーリボン賞

「ブルーリボン賞」は1950年(昭和25年)に創設された日本の映画賞です。読売新聞、朝日新聞、毎日新聞の映画担当記者を中心に設立された「東京映画記者会」が1年間の映画界を総括する成果として「東京映画記者会賞」として創設されました。
第一回目は1951年3月22日に東京中央区にあった東京劇場で大1回授賞式が行われ、第1回日本映画文化賞は、日本初の長編カラー映画である『カルメン故郷に帰る』(木下恵介監督、松竹)が受賞しました。
ブルーリボン賞の由来は開始当初は主催者の財政的状況が厳しく、受賞者への賞品等を出すことができなかったため、賞状をを「青色のリボン」で結んで渡したことから呼ばれるようになりました。
ちなみにブルーリボン賞は一度大手新聞社6社が選考基準がまとまらなかった事を理由に1966年に一度廃止されており、1975年に再開され現在まで継続されています。

現在は東京のスポーツ7紙(日刊スポーツ、サンケイスポーツ、スポーツ報知、スポーツニッポン、デイリースポーツ、東京中日スポーツ、東京スポーツ)の映画担当記者で構成されている「東京映画記者会」で運営されており、作品・個人賞合わせて合計8部門の賞を毎年1月に発表し、2月に授賞式が行われています。

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