日本の映画館について

日本全国にある映画館ですが、時代と共に映画館も大きく変化してきました。
昭和初期~中期にかけての時代においては映画といえば庶民にとっては大きな娯楽の1つでした。実際映画スクリーンの数も1960年には全国で7457件もありました。
特に映画が普及していくにつれ「日活」「松竹」「東宝」といった大手の映画会社が誕生していき、それぞれの会社がスター俳優やスター女優を抱え、自前の映画館をつくったりしていきました。

しかし1960年をピークに映画館の数は減っていき、1993年には約1/5の1734スクリーンにまで減少しました。原因としては我々日本人の生活環境が変化したことや、以前よりも趣味・娯楽が増えた事、バブルがはじけ、日本経済に大きな変化があったことなどがあげられます。
その後映画館も単体スクリーンから今主流のシネコン(1つの施設に5つ以上のスクリーン兼ね備えている映画館で、大型商業施設やショッピングモールなどに併設されています)が普及したことで、2016年には3672スクリーンまでその数を回復させています。

ちなみに現在の日本の映画館においては約90%がシネコンという事で、若い世代にとっては映画館といえばシネコンという意識が強いかもしれませんね。
また映画の公開本数については邦画・洋画ともに2010年ころまでは500~800本(合計)くらいをずっと推移していましたが、2010年以降に大幅に公開本数が増えており、2013年以降は1,000本を超える作品が上映されています。

2020年は世界的に新型コロナウイルスの影響もあったため映画の撮影や公開が延期・中止になるなど映画界にとっても大きな影響を与えてしまいましたが、2021年に入り少しは持ち直しましたが、まだしばらくの間は影響が出ると考えられています。

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